はじめに
先日、中学2年生の息子を連れて歯医者さんへ行ってきました。目的は「歯磨き指導」をしていただくためです。
息子には持病があり、麻痺はないものの、手指や口の動きをうまくコントロールすることが苦手です。そのため、歯ブラシを歯に当てて動かすという一見簡単な作業が、とても難しく感じてしまいます。
背景:歯磨きが難しい理由
小学校高学年になる頃、手先のリハビリの成果で動きが少しずつ安定してきました。「そろそろ鏡を見ながら練習できるかも?」と期待し、歯磨きチャレンジを誘ったこともあります。
しかし、息子は「やだ!ママがやって」と拒否。ちょうど登校拒否の時期とも重なり、朝の支度だけでも大変な毎日でした。歯磨きまで練習させる余裕がなく、「遅刻せず登校できたらOK」と割り切り、私が仕上げ磨きを続けていました。
歯磨き遍歴:工夫してきたこと
幼児期には「こどもちゃれんじ」の歯磨きプログラムで楽しく練習。教材やDVDは役立ちましたが、小学生になると同じような教材が見つからず試行錯誤の日々でした。
そんなときに出会ったのが「ポケモンの電動歯ブラシ」。ブラウンのオーラルBで、丸いブラシと太めのグリップが特徴。さらに専用アプリと連動して「上手に磨けるとポケモンをゲットできる」仕組みがあり、夢中になれると期待しました。
実際にはアプリを楽しんでいるものの、歯にブラシをしっかり当てられず、口の中に出し入れするだけで終了…。しばらくすると飽きてしまい、また私に「やって」と頼むように戻ってしまいました。
歯科受診の変化:大学病院から近所の歯科へ
息子は小学生の頃まで大学病院の小児歯科に通っていましたが、コロナ禍で定期受診がストップ。その後、担当医が異動してしまい、紹介状が必要に。重度の疾患はなかったため、近所の小児歯科に切り替えました。
そこでは虫歯チェックやクリーニングをしていただき、最近は息子も1人で診察室に入れるように。歯科助手さんとも仲良くなり、安心して通える場所になりました。
初めての歯磨き指導
今回、定期検診のお知らせをきっかけに「歯磨き指導」もお願いしました。久しぶりに私も一緒に診察室へ。担当の歯科助手さんは息子と同い年のお子さんがいて、学校の話題なども交えながら楽しく接してくださいます。
「中学生でまだ1人で磨けない」と伝えると驚かれましたが、「今まで虫歯がなかったのは、お母さんが頑張って磨いていたからですよ。これから少しずつ一人で練習しましょうね」と温かい言葉をかけてもらえました。
実際に磨かせてみると、順番や流れはわかっていても歯にブラシを当てるのが難しい様子。持ち方も逆手になってしまうので、鉛筆持ちを練習するところからのスタートです。
「まずは鏡を見ながらブラシを歯に当てる練習を一ヶ月続けてみましょう」と指導をいただきました。
その後の変化
専門家に教えてもらったことで、息子も素直に取り組むようになりました。自宅でも鏡を見ながら練習し、ポケモンアプリも復活。まだまだ仕上げ磨きは必要ですが、「自分でやる」という姿勢が芽生えたのは大きな一歩です。
おわりに
中学生になっても歯磨きが1人でできないことに、不安や焦りを感じてきました。でも、専門家に相談することで「できない」から「練習すればできるかも」に変わりました。
これからも歯医者さんの力を借りながら、息子が少しずつ自信を持って歯磨きできるように、私もサポートしていきたいです。


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