「おつきさまこんばんは」との思い出
生後7ヶ月でウエスト症候群と診断された息子。
今後、どんな障害が出るかわからないと言われ、私は毎日不安の中で過ごしていました。
歩けるようになるだろうか。
話せるようになるだろうか。
特に「言葉」のことはずっと心配でした。
幼稚園・小学校低学年のころ、息子の言葉はなかなか周囲に伝わらず、
「元気だけど、お話はできない子」と思われていました。
それでも私は、なぜか息子の言いたいことが分かりました。
検査では“年齢相当の語彙力はある”と診断されており、
「いつかお友達とおしゃべりできるようになったらいいな」と願い続けていました。
🌕初めての発達検査と、あの夜の満月
2歳半の12月、初めて発達検査を受けました。
結果は「知的な遅れなし、運動能力は半年遅れ」。
ただ、まだ発語がなかったので、坂道を歩きながら涙がこぼれそうになりました。
そのとき、手をつないだ息子がよたよたしながら頭を上下に動かし、
「あっ!あっ!」と笑顔で私を見上げました。
指さす先には──まんまるの満月🌕
「あっ…!“おつきさまこんばんは”だね!」と私が言うと、
息子は満面の笑みでお月様にぺこり。
赤ちゃんの頃から読み聞かせていた絵本『おつきさまこんばんは』。
息子はそのお月様を見つけて、私に教えてくれたのでした。
その瞬間、私は思いました。
「息子は大丈夫。ちゃんと覚えてる。ちゃんと感じて、考えてる。」
📚絵本が教えてくれた、心のつながり
小学校入学のときに「軽度の知的障害」と診断されたときも、
この満月の思い出が私を支えてくれました。
あの日の“ぺこり”を思い出すと、今でも胸があたたかくなります。
不安なとき、あの光を思い出すと少し強くなれるのです。
📖もう一つの絵本の思い出
「くっついた」という絵本も息子のお気に入りでした。
最後の「ママと〇〇も、くっついた~」の場面で、
柔らかいほっぺを私の頬にくっつけてくれた瞬間──
今でもはっきりと覚えています。
絵本は、言葉よりも先に「心」をつなげてくれるものなんだなと感じます。
📗我が家で愛読していた絵本たち(PR)
赤ちゃんの頃から、しまじろうと一緒に絵本を読む時間が日課でした🐯
こどもちゃれんじベビーでも、発達に合わせた絵本が届き、
私にとっても「親子の心をつなぐ時間」でした
📚おすすめ絵本リンク
『おつきさまこんばんは』

おつきさまこんばんは くつくつあるけのほん4 (福音館あかちゃんの絵本) [ 林明子 ]
『くっついた』

『しまじろうのえほん』

しまじろうのどうようえほん 親子で遊んで歌って五感すくすく (しまじろうの歌えほん)
🌕おわりに
絵本を通じて、息子と「気持ちが通じた」瞬間がたくさんありました。
言葉よりもずっと前に、絵本は心の中で響き合う時間をくれます。
「今日は読めなかった」そんな日も、
きっとお月さまが見守ってくれている気がします🌙

コメント