障害児育児|幼稚園から通い続けてきたプール教室の記録

障害児育児・通院

はじめに

生まれてすぐ病気の影響で「成長に遅れが出るかもしれない」と言われた息子。

医師からは「赤ちゃんは楽しいことで成長する。特別なことではなく、日常の遊びや体験が大切」と教えていただきました。

体幹の弱さが気になっていた頃、先生に「プールもいいんじゃない?」と提案を受け、4歳の年に市のプール教室に通い始めました。

初めてのプール教室と挫折

週1回、親子分離で行われる普通のプール教室。

病気のことを説明した上で参加しましたが、うまく指示に従えず、水をたくさん飲んでしまったり、ふざけて誤魔化してしまう場面も。

ある日、先生の人数が少ない回で、息子がプール内で何度も投げられてしまう出来事がありました。周りからは「じゃれ合い」と見えて笑われていましたが、私はショックで、すぐに辞めることを決めました。

水に入るのが大好きな息子にとっては楽しい時間でしたが、普通のプール教室は安全面を考えて難しいと判断しました。

母子通園に通っていた時のお友達も数名通っていました。周りに馴染んで楽しそうに練習していました。普通のプールが難しかったのは息子の場合で、続けていける子もたくさんいます☺️

障害児プール教室との出会い

「やっぱりプールは無理かな…」と思っていた頃、市が運営する障害児のためのプール教室を見つけました。親も一緒に入り、1レーンごとに先生がついて指導してくれるスタイルです。

母子通園施設で仲良くなったママ友も一緒に申し込み、心強いスタートになりました。

息子は顔をつけることはできませんでしたが、プールを何周も歩いたり、ジョウロやボールで遊んだりして楽しんでいました。歩くだけでも立派な運動になる、と私も安心して続けられました。

続けてきたからこその変化

コロナ禍や施設の改修工事でお休みが続いた時期もありましたが、中学生になった今もプール教室に通っています。

一緒に通っていたお友達はシンクロチームに入り、全国大会に出場するほどに。2歳から知っている仲なので、その成長も私の楽しみになっています。

一方で息子はマイペース。でも「泳げるようになりたい」という気持ちが芽生え、先生の指示を聞いて練習するようになりました。

そしてつい先日──なんと蹴伸びができるように!

幼児期から指導してくださっていた先生が「わー〇〇くん、すごいすごい!」と褒めてくださり、私もウルウル…。顔をつけるのはまだ苦手ですが、背泳ぎは得意に。今は「クロールをやってみたい」と挑戦しています。

さらに、中学2年になった今、学校の先生方も「顔をつけられるように、体育のプールでも一緒に練習してみますね」と言ってくださいました。

支援級の担任の先生が、体育の時間にもそっと声をかけてくれたり、無理のない範囲で挑戦させてくれています。

家庭だけでなく、学校でも「できることを少しずつ増やしていこう」と支えていただけるのは本当に心強く、ありがたいことです。

おわりに

障害児育児では「できないこと」「諦めること」も少なくありません。

けれど、息子は水嫌いにならず、先生方のおかげで少しずつ成長し、今は泳ぐ楽しみを感じ始めています。

プール教室の先生、そして中学校の先生にも協力いただき、息子にとって挑戦を続けられる環境が整っていることに感謝しかありません。

私も一緒にプールに入りながら、これからも諦めずにチャレンジを続けていきたいと思います。

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