乳がん体験記☆11 放射線治療、5週間毎日通った体験記|副作用・費用・息子との距離感も

私の乳がん体験記🌈

手術が終わってほっとしたのも束の間、次に待っていたのは放射線治療でした。
治療が決まった時、正直少し不安がありました。

副作用の説明で「車酔いのような気持ち悪さを感じる人もいる」と聞き、さらに「平日毎日5週間通院」と言われて…体力的にも気持ち的にも大丈夫かな?と少し緊張しました。

私の場合、3週間か5週間のどちらかを選ぶことができました。効果の差はあまりないと先生に言われましたが、夫から「最大限の治療を受けてほしい」と言われて5週間を選びました。
夫は中学生の頃にお母さんをがんで亡くしていて、当初からずっと「できる限りの治療を」と言ってくれていました。


放射線治療の通院、近さが一番の安心材料に

治療は退院してから1ヶ月ほど経った頃にスタート。
手術をした大学病院でも治療は可能でしたが、平日毎日の通院となるため、自宅から車で5分ほどの放射線治療専門のクリニックに決めました。これは大正解。通いやすさは本当に大事です。

初回は医師の診察後、治療室で体にマーカーで印をつけられました。これが意外としっかり描かれていて…(笑)
小2だった息子が見たら、びっくりするか笑ってしまうかだなと思って、それをきっかけに息子と一緒にお風呂に入るのをやめました。


息子との距離感の変化と、小さな成長

手術後1ヶ月くらいはまだ胸の手術跡も目立たず、一緒にお風呂に入っていました。
ちょうど「そろそろ一人で入れるようになってほしいな」と思っていた時期でもあったので、これを機に切り替えることにしました。

でも、息子には協調運動障害があり、体や頭を洗うのが苦手で…最初は「一人で洗えない」と泣きべそをかいていました。
てんかん発作の心配もあったので、最初のうちは私が服を着たままサポートしていました。

夫は休みの日にしか一緒にお風呂に入れませんが、洗い方を少し厳しめに教えるようになり…少しかわいそうに感じる時もありました。
でも、その頑張りのおかげで、今では一人でお風呂に入れるようになりました。あの時は本当に成長のきっかけになったと思います。


放射線治療の副作用と肌の変化

通院は毎回、予約制で待ち時間もほとんどなく、照射は1〜3分ほどで終了。
私の場合、副作用は「だるさ」くらいで、食欲もあり、大きな不調はありませんでした。

皮膚の炎症はほとんどありませんでしたが、乳首の下の方が切れやすくなっていて…もしかしたら皮膚が薄くなったのかもしれません。
熱っぽさは治療終了から1ヶ月ほどで気にならなくなりました。

肌ケアについては、病院で処方された軟膏を使うこともありましたが、私はあまり必要を感じませんでした。でも、毎回「使いますか?」と声をかけてくださるので、症状が強い方もいるのだと思います。

また、放射線治療の副作用として数年後に出る「放射線肺臓炎」についても説明がありました。
私が治療を終えた頃はちょうどコロナ禍だったので、「咳が出たらすぐに受診するように」と言われました。
実際に息子経由でコロナにかかったことがありましたが、幸い今のところ放射線肺臓炎の症状は出ていません。


費用と保険、通院のリアル

放射線治療は健康保険の3割負担で、毎回だいたい5000円ほどかかりました。
検査があるともう少しかかることも。

高額療養費制度は「1ヶ月単位」なので、初月は使えましたが、月をまたいだ後半は適用になりませんでした。
それでもありがたい制度なので、手続きしておくと安心です。

私は入院に対応する保険にしか入っていなかったのですが、それでもだいぶ助けられました。
もしこれから備える方がいたら、少しでも通院保証のある保険に入っておくと心強いと思います。


まとめ|焦らず、自分のペースで

放射線治療は毎日通うこと自体がとても大変に感じていましたが、無理せず通いやすい病院を選んだことで、乗り切ることができました。
副作用の程度や家族との距離感など、治療によって見えてくることもたくさんあります。

同じように治療を控えている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
無理せず、自分のペースで進んでいけますように。


🛒おすすめアイテム

  • 冷却用アイスパック:照射後の熱感に使っていました。肌にやさしいタイプがおすすめです。

  • リカバリーウェア:治療中の疲労感対策に。着るだけでリラックスできるので、私は特に帰宅後に着ていました。

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