お正月明け、突然の診断
お正月が明けて間もないころ。
病院で「乳がんです」と告げられました。
あまりに突然のことに、頭が真っ白に。
でもその場で、先生が手術をしてくれる病院を一緒に考えてくださり、紹介状を書いて、初回の予約まですべて手配してくれました。
「そっか…ここでは手術できないんだな」
ぼんやりそう思いながら、現実味がないまま病院をあとにしました。
はじめての手術、病院選びの不安
病気での入院も、手術も、私にとっては人生で初めてのこと。
「どの病院がいいか」と聞かれても、どう考えていいのか分からず、不安ばかりが押し寄せてきました。
でも、ふと頭に浮かんだのは息子のこと。
当時小学生だった息子は、生まれてから何度も入院や検査を経験していて、よく通っていた総合病院がありました。
「慣れているあの病院なら、少し安心できるかもしれない」
そんな思いで、その病院を希望しました。
実際、検査室の場所や会計の仕方など、少しでも知っていることがあるだけで、気持ちはだいぶラクになりました😌
先生や看護師さんに支えられて
もちろん、私はおっちょこちょいなので
たくさん失敗もしましたし、分からないことだらけでした。
でもそのたびに、先生や看護師さんが優しくサポートしてくださって。
不安でいっぱいの私を、そっと支えてくださいました。
がんを見つけてくださった先生とは、ここでお別れ。
しっかりお礼もできないまま、ぼーっとしたまま病院をあとにした日のこと、今でもよく覚えています。
息子のこと、家族のこと
家に帰る道すがら、頭の中はぐるぐる。
「手術かぁ…」
「息子、どうしよう」
支援学級に通っている息子は、毎日私が送り迎えをしています。
激務の夫には頼りづらくて、県外の実家に預けた方がいいのか…答えは出せないまま、いろんなことを考えていました。
夜勤明けの夫に伝えた日
自宅に着くと、夜勤明けの夫がちょうど休んでいました。
私は、まだ答えを出せずにいたけれど
「実はね、乳がんの診断を受けて…手術することになったの」と伝えました。
すると夫は、迷うことなくこう言ってくれたんです。
「なるべく早く手術してもらおう」
「治療費はいくらかかってもいいから、最善の治療を受けよう」
「息子のことは全部俺がやるから、大丈夫だよ!」
中学生のときに、お母さんを子宮がんで亡くした夫にとって
“初期のがん”といっても、きっと不安だったはず。
それでも、明るく前向きに支えてくれたこと、今でも本当に感謝しています。
次回予告:手術前のハプニング⁉
次回は、手術までのことを綴ろうと思います✍️
実は…手術の1週間前、息子が救急車で運ばれてしまうという出来事がありました🥹
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